**迷いながら音を探し、音に救われてきた。
クラリネットと共に歩んだ“迷奏”の人生記。**
小学校の誕生日に父からもらった一本のクラリネット。
そこから始まったのは、順風満帆な音楽人生ではなく、
暗中模索と漂流の連続だった。
吹いても鳴らない。
周りは当たり前のように吹けるのに、自分だけが迷子になる。
それでも、音楽はいつもそばにいてくれた。
中学時代の転校、夜行列車で通った東京のレッスン、
練習しない音大生という異端の日々、
そして思いもよらぬ“フランス行き”のご縁。
パリ音楽院での出会いと挫折、
セシルの譜めくりで鍛えられた耳、
ギイ・ドゥプリュ先生のレッスンで開かれた世界。
迷いながらも、音と共に歩いてきた人生。
そのすべてが、いまの「理解の質」をつくった。
第2部では、クラリネットの技術を
「努力量」ではなく「理解の質」で捉え直す独自の視点を紹介。
• 息は“量”ではなく“方向”
• 指と孔は“押す”のではなく“一緒に働く”
• 舌は“動作”ではなく“位置”
• 跳躍は“息の力技”ではなく“構造の切り替え”
• ソルフェージュは“補助輪なしで音楽を走らせる力”
• 音色(ねいろ)は“黒いカンバスに浮かぶTIMBREの世界”
クラリネットを学ぶすべての人へ。
そして、音楽に迷いながら生きているすべての人へ。
これは、ひとりのクラリネット吹きが
音と共に迷い、理解し、歩いてきた人生の物語。
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